美味しいマンゴーの選び方
●道の駅ではマンゴーが安い!
沖縄の道の駅やファーマーズマーケットなど、いわゆる「生産者直売店」には、夏になるとマンゴー農家さんが自分で値段を付けてマンゴーを持ってきます。ですので、とにかく百貨店やスーパーで買うよりも値段が安い!そのことを知っている通の方は、これだけを買うために毎年沖縄に来るという人もいるほどです。
ところがその品質はピンからキリまであります。たくさん並んでいるマンゴーの中から「はずさない物」を選ぶのは至難の業です。
ここでは、マンゴースイーツ専門店おきぽたショップからプロの見分け方をご紹介します。
●沖縄マンゴーは沖縄南部よりも北部!
まず、美味しいマンゴーを求めるのであれば、本島北部のエリアへ行きましょう。
マンゴーは沖縄本島北部が栽培のメッカです。本島南部の豊見城市は、マンゴーの町宣言をしていますが、生産量が多いのは圧倒的に本島北部です。
上図の通り、平成27年から沖縄本島北部エリア以外の地域の農家戸数は減少傾向になりますが、北部エリアでは増加しています。
北部エリアには、何十年もマンゴー栽培をしている古い農家が多く、苗の出荷まで手掛ける方もいて、沖縄県以外にも他県のマンゴー生産に貢献されています。
その理由は、農業を行うのに十分な土地の広さと、マンゴーの樹が好む酸性土壌が北部エリアの土壌であるという事が考えられるでしょう。
<北部の生産者直売所>
・JAやんばるファーマーズマーケット(ここが最も行きやすい)
・やんばるの森ビジットセンター
・ゆいゆい国頭
●美味しいマンゴーの見分け方
では、最も重要な「見分け方」です。
この記事を読んでいるあなたに質問です。
1.この写真の中から美味しいマンゴーを選べますか?
2.お店で購入したマンゴーをクール便で発送していませんか?
マンゴーは収穫した直後は酸っぱくて固く、常温で1日~4日の間の追熟が必要です。
難しい点は、1日~4日という日数は、すべてのマンゴーにあてはまるものではなく、常態によって1日でおけば良いものや4日はおかないといけないもの。物によっては4日以上おかないと美味しくならないものもあります。
ですが、店頭でマンゴーを購入する方々のほとんどがクール便で発送しています。
追熟が必要な状態のものを冷蔵庫の中にいれてしまうと、そこで追熟は止まり甘さが増しません。
●マンゴーを選らぶ時のポイント
マンゴー選ぶポイントは3つ。重要な順に記載します。
① 香り
② 色
③ 形
① 香りでの見分け方
実際に私たち専門店がマンゴーを仕入れた時に、一番初めにやる作業です。香りを確かめる部分は、マンゴーの先端の部分。ヘタの部分ではありません。
先端部分から放たれる甘い香りです。私たちは何千個というマンゴーを触っているの美味しいマンゴーの香りを感覚で覚えています。ですが、この作業をお店で行うのはかなり困難です。
実際に皆さんがお店の中でできるマンゴー選びのポイントは②色と③形しかありません。
②色での見分け方
表面がつやつやして光沢がかっていて、赤からオレンジ色のグラデーションのマンゴーは光も栄養も豊富な証拠です。
甘いだけではなく、少しの酸味も欲しい方は、実の先端に僅かな黄緑色が残るものを選ぶと良いでしょう。このタイプは、甘さのある部分と酸味のある部分が混在しているマンゴーです。見た目は綺麗に見えるので、化粧箱に入っている場合もあります。
真っ赤 ・・・ OK
赤+オレンジ・・・ OK
赤+黄緑 ・・・ OK
赤紫 ・・・ NG(酸味あり。未完熟なので冷蔵庫には絶対入れたらダメ!)
ピンク ・・・ NG栄養不足
黄色 ・・・ NG日照不足
オレンジ・・・ OK
緑 ・・・ NG(論外!それでも都内某有名青果店に販売されている場合もありますので気を付けましょう。)
※農家さんによってはこの基準が当てはまらない場合もあります。
③形
・丸くと太っている(細長くいのはNG)
・ヘタ周辺の果肉が膨らんでいるか。
特にヘタ周辺の果肉の盛り上がり方を見るのがポイントです。
この見極め方法は、マンゴーだけでなくトマトでも同じように使えます。是非スーパーで確認してみてください。
●まとめ
自宅で食べるには見た目は綺麗でなくても十分です。生産者直売店で安くで手に入るのでお勧めです。
ですが、「絶対に外したくない!」「良い物をギフトとして贈りたい!」と思っている方には、生産者直売店はおすすめしません。
生産者直売所には、農家さんの販売ルートから溢れた品物が並ぶことと、数あるマンゴーの中から自分で良い物を目利きをするのはかなり大変です。
美味しいマンゴーを食べたい方は、農家直買いか美味しいマンゴーを仕入れている人から買いましょう!